あんぽんたんblog

忘れたくないことはいつか忘れてしまうのでメモしてから安心して忘れる。

Melt Yourself Down / Fix My Life

Melt Yourself Down

Melt Yourself Down

ああなるべき、こうなるべきって理想を振りかざしては省みない。良い悪いの判断は下すけれど、自分と照らし合わさない。成長の糧を捨てて横暴に走る。なんて楽ちんなお仕事でしょう。というのは意地悪な言い方で、理想なり判断基準がもっともなものであれば、それは正しい。指揮を執る人であれば内省は二の次で、周りを誘導して目指すものを具現化するのがなによりも優先すべき仕事。得難く見失いやすい正しい目標を示すことができる時点で能力はあきらか。プロがプロを相手するのに誤解を恐れて空気を読むなんて馬鹿げてる。結果がすべてのフォローになる。そういう暴力的な正しさを振りかざすカリスマ上司に憧れつつ、真似はできないと途方に暮れる。


Melt Yourself Down - Fix My Life

Daft Punk / Get Lucky

RANDOM ACCESS MEMORIES

RANDOM ACCESS MEMORIES

ひとつの優れたものがその引力でもってあとの流れを変えてしまうことがある。それだけの力があったことは賞賛に値することで決して蔑ろにしちゃいけない。でも流れはだんだんと澱んでいくもので、時間がたって悪臭が漂い始めると根源である優れたものに矛先が向いてしまったりする。あそこがターニングポイントだった。あれが戦犯だ。履き違えたデカい声にあっという間に汚されてしまう。そういう不幸を見たくないと思うのだけれども、大きな流れの中では自分も加担してることに気づけないことが多い。正しい評価を取り戻すのは新たな流れが生まれた後のあとになってくる。確かにあった輝きが骨董品になってしまう悲しさよ。


Daft Punk - Get Lucky (Full Video)

Caribou / Can't Do Without You

Our Love

Our Love

見せ方次第で結構どうにでもなる。と思わされることが多い。単純なものを複雑に、複雑なものを単純に。時にはあるものをないように、ないものをあるように見せることも出来る。センスというよりはテクニックの範疇だと思うのだけれども、それも才能と言えば才能。単純なものを複雑にして、ないものをあるように見せることが出来ればすごい。と思う一方でそれはペテンだと思う気持ちもある。結局、どう取り繕っても無い袖は振れないのだから。でもこれが音楽の話となるとペテンもありかなって思えてくる。もちろん本物を楽しみたい。でもありとあらゆる偽造を施した本気の偽物があればそれはとても面白いものになるはず。きっと全力で騙されにいく。


CARIBOU - Can't Do Without You