あんぽんたんblog

忘れたくないことはいつか忘れてしまうのでメモしてから安心して忘れる。

Spangle call Lilli line / Veek

Nanae

Nanae

形容詞を並べ立てて音を説明したり褒めたたえたりしても、知らない人からすれば「へー」で終わってしまう。時代や背景をあげて比較しながら咀嚼させても、知らない人からすれば「ほー」で終わってしまう。なにも知らない相手に感動を伝えるのはむずかしい。でも今はユーチューブのリンクをペタッと貼るだけで語るよりも多くのものが伝えられる。客観的な情報や批評はメディアの信用度が当然高い。じゃあ一個人が音楽に添えられる言葉って何が残っているのだろう。


続・感動を伝えるために一個人が音楽に添えられる言葉ってなんだろう。
結局、その人のフィルターを通した極めて私的な言葉になるんじゃないかと思う。ある音楽を前にして何を感じて思うのか。恥も外聞もない、ありのままのリアクション。共感を誘うには偏っていて遠回りになるかもしれないけど、自分の感性を晒して、この人が感動したのなら聴いてみようという誰かの思いに繋がればそれが理想的なように思う。

少なくとも自分は形容詞の羅列や考察紛いの一般論より、エゴにまみれた本音の方が興味をもつし、心を動かされる。