あんぽんたんblog

忘れたくないことはいつか忘れてしまうのでメモしてから安心して忘れる。

麓健一 / バリケード

美化

美化

弾き語りはやっぱり言葉の力がものをいう。静かに圧倒されてしまう。言葉と言葉の掛け違えから生まれる含みや鋭さ、強い言葉をそっと忍ばせたときの響きにはただ息を飲むしかない。逆に言えばメロディーしかなぞれない海外の弾き語りは半分しか魅力を理解できていないのかなと悲しくなる。心臓が脈打って血が流れていることを実感させる、そういう熱を持った音楽は言葉の力が宿った歌と和音を鳴らせる楽器ひとつで事足りる。最近、昭和フォークが個人的に熱い。