あんぽんたんblog

忘れたくないことはいつか忘れてしまうのでメモしてから安心して忘れる。

七尾旅人 / 八月

不思議だった。パッケージ化された完成形を聴いてもそこからまたメロディーが溢れるように感じられてどこまでいってもイメージが固定しない。読み込めないブラックボックスを前にひたすら夢中になっていた。音にしても声にしても揺れるものに対して磁力が働いているかのように引き寄せられるようになった。今では自分のフェチズムの一つと言ってもいい。足場が固まり、目的が先行するようになって彼の魅力は変わったけれど、驚きをありがとう。と一言残したい。