あんぽんたんblog

忘れたくないことはいつか忘れてしまうのでメモしてから安心して忘れる。

Clap Your Hands Say Yeah / In This Home On Ice

Clap Your Hands Say Yeah

Clap Your Hands Say Yeah

良い音は良い音で一つの基準となるもので重要なんだと思う。でも例えばチープなラジカセから流れてくるモノラルな音だったり、ラジオから流れてくるノイズ混じりの音だったりの低質な響きが曲が持つ雰囲気にマッチしてポテンシャルを高めてくれることもある。同じように上手い歌に感動する一方で、力むと裏返っちゃうような不安定な歌に心を打たれたりする。一般的な基準とはべつに可変の基準があると楽しみ方がグッと広がる。良さだけを追及するのはもったいない。

MGMT / Weekend Wars

ORACULAR SPECTACULAR

ORACULAR SPECTACULAR

ジャンル名というのは、誰かに伝えるとき便利なことが無きにしも非ず程度には思ってる。ただ今はクロスオーバーが当たり前で、さらにはクロスオーバーしたもの同士の合いの子のような音楽も多くて、ジャンルを並べられてもイメージが全く湧かない。もう一つ、〇〇インディーという全く音と繋がらない呼称も謎。東京インディーという後追いのこじつけにはもう「お、おう…」としか。もはやジャンル名は伝わらない要素が多すぎて何も言ってないのと同じように感じる。

Modest Mouse / Float On

Good News for People Who Love Bad News

Good News for People Who Love Bad News

なにが好きかってアイザックの偏差値低そうな歌がいい。スマートに見せることも出来るのにあえて馬鹿っぽく振る舞ってみせる。一種のギャップ萌えと同じでこいつ油断ならんと思わされると俄然興味がわく。これはモデストマウスに限らないけれども、異なる二面性でお互いを壊し合おうとする音楽は猥雑でとっ散らかっててどこかで予期せぬ面白さが出てくる。コントロールが困難なのは明白で短命に終わってしまう人が多い中で、息の長い活動をしてくれる彼らには感謝。